「なぜ映画館やホテルには『レディステー』や『レディスプラン』があるのに、僕ら男用の『メンズデー』とかは、ほとんどないんですか?逆差別じゃないですか?」確かにそうだ。考えてみれば、女性が男性用のボクサーパンツをはくのは、いまや当たり前の日常。
90年女優のM沢が、カレンダーで披露して話題になった″ふんどし″ファッションだってそうだ。Wコールの子会社が展開する下着ブランドの「Uンナナクール」は08年、「自由と開放」をキャッチフレーズに、女の子専用″ふんどし″「ななふん」を発売し、発売直後から当初予想の3倍以上を売り上げた。
元来、男性らしさを象徴するものだったはずの″ふんどし″まで、いまやすっかり女性市場に溶け込んでいるわけだ。男らしさってナンですか?これらも、先ほどの草食系男子に言わせれば″逆差別″。
なぜ女性は男性用に手を出していいのに、男性が女性用に手を出すと奇異な目で見られるのか、おかしいじゃないか……となる。もちろん、ある日女性用のTバックパンツをはく男性と、トイレでばったり遭遇したら「ええっ!‥」と驚くのは必至だ。
でも男女平等の観点から見れば、ナシではない。本人や周りが「それで(が)いい」と思うなら、それはそれでアリだろう。
それに、いまさら「男らしさ」を振りかざしても、大して意味がない。だって「男らしさってナンですか?」と真顔で聞くような草食系男子が、すでに増殖している状態なのだ。
既述のとおり、それは時代の必然でもあった。男女の「らしさ」が時代によって変遷を遂げた様子がよく分かる。
転換期はやはり、バブル前後。「マスオさん」「アッシー、メッシー、ミツグくん」「フェミ男」など男性がやさしく草食化する一方で、女性は「オバタリアン」「オヤジギャル」など、どんどん強くたくましくなっていった。
ヒット曲にも、男女関係の変化が如実に現れている。転機は、90年代後半〜00年代にかけて。
07年4月30日に放映された『20年大河バラエティー目からウロコ〜超近現代史!』でも紹介していたように、ある歌手がデビューした98年あたりから、女性ボーカリストによるヒット曲の歌詞が軒並み「あなた」から「キミ」へと変わっていった。女性が男性と、完全に″対等目線″になった証しでもある。
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